果糖は、もともと栄養補給剤です。日本薬局方に記載されている薬効をご紹介します。
【果糖の薬効】
果糖は、他の自然の糖に比べても優れた効用を持っています。
多糖類と異なり、消化管からそのままの形ですみやかに吸収され
その代謝は通常は、数種の経路が考えられるがブドウ糖やグリコーゲンに変化するほか
一部は酸化されて直接、炭酸ガスと水に代謝されてエネルギー産生にいたる。
また一部はタンパク合成に利用され、脂肪酸の分解を抑制する効果がある。
果糖はフルクトキナーゼ酵素の作用ですみやかにリン酸化され果糖リン酸になるが
この活性化に際し、ブドウ糖の場合と異なりインスリンの存在を必要としないので、
糖尿病で非経口的に炭水化物補給を要する際に利用価値が大きい。
果糖投与あとの肝臓グリコーゲン沈着は、ブドウ糖投与に比べて高く
血糖値は低く維持されるので高濃度の糖溶液を静脈内に投与しても
過血糖糖尿などをあらわさず、エネルギーをすみやかに補給する効果が期待される。
適用
果糖はブドウ糖と同様にエネルギー補給に有効で、糖尿病
また薬物中毒、アルコール時の水、エネルギー補給などの目的で、水分欠乏各種炎症、急性伝染病疾患時などに主として水分、熱源補給に注射剤として利用される。ケトアシドーシスのある糖尿病患者にも利用できるため、糖尿病との合併症の管理に有効
つまり血糖値が急上昇(血糖値スパイク)しないので
糖尿病患者のコントロールにも利用できるってことですね。
だけど!食べ過ぎれば太りますから注意です。
ちなみに女性のための代替療法研究所ではトウモロコシの果糖を取り扱っています。