前立腺がんの原因は遺伝、食生活、ホルモン系、加齢などと言われています。
近年、発生数が増加している種類です。
遺伝や食生活などの要因は発生に関連しているという程度の因果関係しか
分かっていません。
決定的な原因は明らかになっていないのです。
前立腺がんの多くは男性ホルモン依存です。
40歳以上加齢とともに、直線的に発生率が高くなり70歳代は50代の20~60倍と言われています。
前立腺には前立線液を分泌する働きがあります。前立腺液は精液の一部となって精子を保護する、栄養を与える、運動機能を助けるなどの働きがあります。
- 手術によって取り除いた場合はこれらの働きが無くなります。
治療法については基本、すべて除去する全摘除術を行います。
昔は開復手術でしたが近年では腹腔鏡手術やロボット支援下手術が主流です。
/
- 放射線療法放射線治療では以前までは機械の精度が悪く、前立腺だけではなく膀胱や直腸などの周囲の臓器にも放射線があたってしまうため、十分な放射線を前立腺にあてることができずに効果は不十分でした。
しかし近年では機械の精度があがり合併症も少なく根治性も確立してきたようです。
/
- 高密度焦点式超音波療法
ハイフとよばれる療法で、超音波を使った治療は1992年から始まったと記憶しています。
前立腺肥大症が対象でしたが米国インディアナ大学とFocus Surgery社の共同開発でした。
しかし前立線肥大症に対する効果は十分とはいえず、むしろ前立腺がんの治療に向いていると判断され1999年に癌の治療法として始まった経緯があります。
一点に強力な超音波を集めて高温にして癌を焼く治療で他の治療後に再発したひとも受けられる治療法です。
新しい前立腺がんの治療としてフォーカルセラピーがあります。
先日T.Vでも紹介されていました
都府立医科大学附属病院に続き西日本では2施設目の導入したのは、京都田辺中央病院です。
京都府立医科大学の浮村 理教授が米国の臨床現場で研究開発され
日本ではまだ保険未承認の新しい治療選択肢です。
前立腺を温存し、前立腺内の一部に見つかったがんの部分と
その周辺のみを治療する方法で、手術時間は1時間程度
入院期間は通常2泊3日と体への負担が少ないのが特長です。
また、尿失禁や勃起障害など合併症のリスクも低く、
がんの制御だけでなく生活の質をできる限り維持することを目指しています。
治療として何が正解なのか
医学的な論理も大切ですが、ご自身にとって何が良いのかを探り続けることが大切です。
/
必ず足を運んで聞くこと。
体を侵襲しすぎないこと。
/
これ!大切です。
治療と同時にリスクがあることを考えなければなりません。